厚生労働省は7日付で、後発医薬品35成分99品目を薬価基準に収載し、同日付で官報告示した。昨年から、後発医薬品薬価基準収載が年2回となったことから、今回は7月に続いて2回目の収載となる。収載数は7月の463品目に比べ少ない数にとどまった。
同省によると、109品目の収載希望があったが、先発品との特許上の問題や安定供給の観点から、製造スケジュールが合わないなどの理由で10品目が取り下げられ、今回、22社から申請された内用薬68品目、注射薬23品目、外用薬8品目が収載された。この中には、医療安全等の面から名称変更した代替新規7品目が含まれている。
収載された後発品で品目数が最も多かったのは、血圧降下剤の塩酸イミダプリル(先発品:タナトリル錠=田辺三菱製薬)の21品目。次いで抗生物質セフジニル(セフゾン=アステラス製薬)の14品目、潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬のメサラジン(ペンタサ錠=日清キョーリン製薬)の6品目、注射用抗菌薬のテイコプラニン(注射用タゴシット=サノフィ・アベンティス)5品目、MRI用造影剤のガトペンテト酸メグルミン(マグネビストシリンジ=バイエル薬品)5品目と続いた。
また、初収載品となったのは2成分16品目で、心不全治療薬ピモベンダン(アカルディ=日本ベーリンガーインゲルハイム)とセフジニルだった。
収載品目が多かった上位6企業は、[1]日医工(12品目)[2]東和薬品(10品目)[3]沢井製薬(9品目)[4]マイラン製薬(7品目)[5]メディサ新薬(7品目)、丸石製薬(7品目)――だった。
最低価格に0・9を乗じて算定される、既収載品と今回の収載品を合わせて、同一規格で20品目を超えた後発品はなかった。
なお同日付で、今回の収載とは別に、報告品目として「イオメロン350シリンジ」71・44%135mL1瓶(ブラッコ・エーザイ)が収載された。