2020年の国内医療用医薬品市場は、薬価ベースで2.4%減の10兆3717億円と再びマイナス成長に転じたことが、IQVIAの調査で明らかになった。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響や薬価改定が響いた格好。総売上高は6年連続で10兆円を上回った。売上上位10製品では、抗癌剤「キイトルーダ」が6.5%減と急増した前年に比べて減少したものの、トップを維持。3製品が1000億円超の大型製品となる傾向も変わらなかった。
病院市場は0.8%減の4兆7103億円、開業医市場は5.8%減の2兆0147億円と落ち込み、薬局その他も2.5%減の3兆6467億円と前年のプラス成長から再びマイナス成長に転じた。3市場が全て前年を下回るのは17年以来となる。
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