厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同会議は12日、新型コロナウイルスワクチン接種後のアナフィラキシー報告事例36件などを評価し、ワクチンについて「安全性に重大な懸念は認められない」と判断した。委員から、実際にはアナフィラキシーではない症例を含んでいる可能性を指摘する声が相次いだことを踏まえたもの。海外に比べてアナフィラキシーの報告数が多いとの指摘についても、情報を蓄積した上での精査が必要とし、結論を先送りした。
医療関係者への先行接種が始まった2月17日から今月11日まで報告された副反応疑い報告のうち、アナフィラキシーとして報告されたのは36件。100万回接種当たりでは200件近くに上り、米国の4.7件、英国の18.6件と比べて件数の多さが際立つ。
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