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エンパワーメントの医療

2006年07月31日 (月)

◆薬剤師は、消費者のエンパワーメント(内なる力)を引き出す努力をすべきだと岩手県で開局する武政文彦氏は主張する。エンパワーメントは先進国が途上国へ資金や物資を提供し続けていては進歩しないため、技術を途上国へ移転して業務を譲り渡し、経済を復興させようとの概念だ
◆武政氏はこの発想を医療にも導入すべきという。消費者は薬の安全を薬剤師に全面依存するのではなく、自らの能力を引き出し、薬剤師と協力して質の高い薬物治療を成功させる方向へ、切り替えようというもの
◆そのために薬剤師の技術・業務の一部を消費者に移転し、情報提供ではなく情報交換という考え方にシフトさせていく必要性を説く
◆OTCによるセルフメディケーションはその最たるもので、新たなスイッチOTCの創出も検討すべきと力説する。相互作用や有害作用発現の自己チェックも、消費者の内なる力に任せる。医療側の都合や自己満足で行うものではないとするエンパワーメントの医療。薬剤師も考えさせられる部分が多いのではないか。



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