中外製薬上席執行役員プロジェクト・ライフサイクルマネジメントユニット長の山口哲弥氏は22日の決算説明会で、新型コロナウイルス感染症に対する抗IL-6受容体モノクローナル抗体「アクテムラ」の臨床試験に言及。海外第III相試験「EMPACTA」を含め、「アクテムラの新型コロナウイルス感染症に対する貢献の可能性は否定されていない」として、これまでの臨床試験データを詳しく解析した上で、引き続き承認申請の可能性を検討していく考えを示した。
新型コロナウイルス感染症を対象としたアクテムラの臨床試験は、通常は臨床試験に組み入れられない患者を対象に実施した「EMPACTA」では主要評価項目を達成したものの、新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎の重症入院患者を対象とした海外第III相試験「COVACTA」、抗ウイルス剤「レムデシビル」との併用第III相試験「REMDACTA」では主要評価項目を達成できなかった。
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