厚生労働省は5月31日、「新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を推進するための各医療関係職種の専門性を踏まえた対応のあり方等に関する検討会」を開き、薬剤師のワクチン接種を当面見送ることを決めた。各医療関係職種が担うべき業務として、薬剤師はワクチン調製や予診のサポート、接種後の経過観察などを担うとした一方、ワクチン接種については「今後の接種の進捗状況を見つつ、必要に応じて検討する」とした。
検討会では、医師や看護師、歯科医師に続き、臨床検査技師と救急救命士についてもワクチン接種の担い手に加えることが了承された。これら職種は、日常業務で人体への注射や静脈からの採血を担っていることを踏まえ、「ワクチン接種の実施について専門性を生かして貢献してもらうことが可能」と判断した。
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