前日本薬剤師会会長の児玉孝氏らは5月29日、薬剤師育成塾光明塾が開いたウェブ上の討論会で、薬剤師による新型コロナウイルス感染症ワクチンの筋肉注射について議論した。児玉氏は、「阪神淡路大震災で薬剤師が能動的に被災者支援に動いたことが、その後の災害医療で公的な役割を担うことにつながった」と言及。感染症による災害とも捉えられる今回も同様に、「困っている国民のために薬剤師として何をすべきかという考え方が大事」と述べ、前向きな姿勢で取り組むよう呼びかけた。
児玉氏は、阪神淡路大震災の時に、現地自治体や中央行政関係者に掛け合って、薬剤師が被災地に出向いて支援活動を行う体制を整えたと指摘。「目の前の困っている方々のために努力しただけだったが、結果として、その後災害医療を担う一員として薬剤師が位置づけられた」と振り返った。
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