◆企業や大学など職域単位でワクチン接種を実施する「職域接種」が今月から始まる。自治体のワクチン接種に関する地域の負担を軽減し、接種の加速化を狙ったもので、薬学部のある大学や製薬業界でも関心が高いようだ
◆とはいえ、職域接種の開始準備は大変な状況で、医療従事者や事務スタッフの人員確保に頭を悩ませる。武田薬品は7月以降、準備が整い次第速やかに開始する予定としている。企業内診療所に勤務する産業医や常勤の保健師・看護師が接種体制を担う
◆ワクチン調製などを行う薬剤師の確保も必要になる。東京都では4団体が連携し、産業医がいない中小企業等に新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種を行う「東京ワクチンチーム」が発足する。都内の市区町村から薬剤師を手配し、サポートする方針だ
◆外部から薬剤師を調達するのは簡単ではない。帝京平成大学中野キャンパスでは薬剤師免許を持つ教員約50人が薬液充填などを担当し、来月には接種を実施する予定という。薬学部教員の活躍する姿が見られそうだ。
「職域接種」始まる
2021年06月14日 (月)
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