◆新型コロナウイルスに関する検査で、テレビなどの報道では「精度」が高いとして、良い検査方法であるかのような印象を与えようとするが、本当にそうなのだろうか。40年ほど前、病院の臨床検査部を取材した時のことを思い出す。取材先の臨床検査技師は「精度と感度、特異度は異なる」と強調していた
◆「精度が高い」とは「再現性が高い」こと。同じ検体を何回測定しても検査値のバラツキが小さく、同じ値が出るということだ。「感度」は陽性者の中で何%が陽性になるか、感度100%であれば陽性者は全員陽性となる。「特異度」は陰性者の中で何%が陰性になるか、特異度100%であれば陰性者全員が陰性となる
◆検査とは、精度・感度・特異度の三つを総合的に考えて、良いか悪いか判断すべきで、精度が高いから良い検査というわけではない
◆さらに、検体採取方法が適切でなければならない。PCR検査にしても抗原検査にしても同様だ。唾液を検体とする場合、採取前に食事や歯磨き、うがいなどをしないことが大切である。
「良い検査」とは
2021年06月11日 (金)
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