◆最近、次世代バイオ・リサイクル燃料として、バイオコークスが注目されている。飲料工場からの「茶かす」をはじめ、ほぼ全ての植物由来廃棄物からの製造を可能とするバイオコークスは、製鉄・鋳造炉に用いられている石炭コークスの代替となる新しい固形燃料だ
◆現在、バイオコークス量産機の開発は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業採択を受けて、近畿大学理工学部の井田民男准教授を中心とする研究開発チームが推進している。その一環として、豊田自動織機が自社工場で運用する実用大型鋳造炉での実証試験を世界で初めて実施した。通常の製品製造過程において、バイオコークスが石炭コークスの11・4%以上を代替できることも確認している
◆バイオコークスは、石炭コークスの代替だけでなく、家庭用燃料を含む様々な用途に活用できる可能性が高い。製造時に新たな廃棄物が出ず、天然資源枯渇にも貢献し、しかも植物由来のためCO2排出量がカウントされないバイオコークスの量産機が、少しでも早く完成することを期待したい。
バイオコークスの量産を
2008年12月24日 (水)
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