精神疾患患者の在宅医療に薬局薬剤師が関わり、抗精神病薬の適正使用につながった症例が、18日に金沢市とウェブ上で開かれた日本在宅薬学会学術大会のシンポジウムで示された。家族の代理受診によって医師は状況を十分に認識できない在宅の精神疾患患者を対象に、薬剤師と訪問看護師が連携して残薬や患者の様子を把握。医師へのフィードバックを繰り返した結果、抗精神病薬2剤が不要と判断され中止に至った。処方の適正化によって患者の日常動作や精神状態が大きく改善したという。
症例を報告したのは、東京都港区で中川薬局を営む薬剤師の中川明子氏。ケアマネージャーから依頼を受け、精神科病院を退院し在宅療養に移行して半年経った患者への関与を開始したところ、二つの問題に直面し、改善に向けた取り組みを進めた。
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