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【共創未来グループ】河野博行氏が東邦薬品社長に‐持株会社制移行でトップ人事

2009年01月07日 (水)

東邦HDの組織体制、人事を発表する濱田氏
東邦HDの組織体制、人事を発表する濱田氏

 共創未来・東邦薬品2009年賀詞交歓会「連帯・絆・未来」が6日、都内のホテルで約800人が参加して盛大に開催された。あいさつに立った東邦薬品の濱田矩男社長は、同日の取締役会でオムエルとの経営統合(10月1日完全子会社化予定)協議の開始と、東邦ホールディングス、医薬品卸売事業の東邦薬品、調剤薬局事業管理会社ファーマクラスターという4月1日からの体制と各社のトップ人事を発表した。濱田氏は調剤薬局事業について、「売上の50%以上、6割に達しようとしている売り先である調剤薬局に真っ正面から取り組みたい。全国には数多くの調剤薬局があるので、われわれにできる支援をするため、核になるものを構築していく新しい挑戦をしていきたい」と抱負を述べた。

 また、流通改善については、メーカー、流通、得意先も一丸になって取り組む重要性を強調したほか、「共創未来グループは、規模の拡大を目的とはしていないが、一定の規模の確保は必要だ。これからホールディングスを立ち上げる予定だが、M&Aが目的ではなく、医薬品卸としての役割を果たすことを観点に取り組んでいく」と純粋持株会社の位置づけを説明した。

 松谷高顕会長は、昨秋の創立60周年以降、トップと2位の卸が統合に向けて動き出したことに触れて、「私どもは、そういうことに驚かずに自分たちのこれからの基盤を築いていきたい」と述べると共に、流通改善については、今年のNHK大河ドラマ天地人を引き合いに出して説明した。「流通改善が、流改懇や中医協薬価専門部会で議論されたことは、正に、天の時であり地の利だ。最後の人は、ドラマでは和のことである。和はそれぞれが知って説明して納得して完成する。その意味で、競合卸間においても、また川上のメーカーとも本当の和を作っていかなければならない。得意先とも今回の意味を相互理解できていれば、もう少し評価される流通改善ができたと思う。足りなかった和の部分について、今年は一生懸命努力していくので、協力をお願いしたい」と流通改善に協力を求めた。

 乾杯のあいさつでオムエルの河野博行社長が、「4月1日から東邦薬品の社長を拝命した。緊張しているが早く慣れて、東邦薬品、共創未来グループの発展のために、一つひとつ貢献できるよう努力していく。支援、協力をお願いしたい」と語った。

 オムエル(広島市)は、従業員492人、08年3月期売上高725億5700万円。04年5月に東邦薬品と業務提携して共創未来グループに参加し、05年に設立した葦の会のメンバーでもある。

4月1日就任予定役員

東邦ホールディングス

 代表取締役会長:松谷高顕、代表取締役社長:濱田矩男、取締役副社長医薬品卸事業担当:河野博行、取締役営業担当:本間利夫、取締役グループ戦略担当:松谷竹生、(執行役員)システム・ロジスティックス担当:森久保光男、財務担当:荻野守、関連企業担当:片岡滋、コーポレート・コミュニケーション室長:加藤勝哉、経営企画室長:石井護

東邦薬品役員

 代表取締役会長:濱田矩男、代表取締役社長:河野博行、専務取締役営業担当:本間利夫、専務取締役:松谷竹生、常務取締役営業本部長:佐藤茂、常務取締役開発本部長:森久保光男、常務取締役管理本部長:荻野守

ファーマクラスター役員

 代表取締役会長:柏木實、代表取締役社長:須江一成

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