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【明治製菓】新発売2製品で反転攻勢‐ジェネリック薬は売上高180億円を視野

2009年01月08日 (木)
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明治製菓 松尾専務執行役員
明治製菓 松尾専務執行役員

 明治製菓取締役専務執行役員薬品カンパニープレジデントの松尾正彦氏は7日、都内で開いた記者懇談会で、「これまでの数年は守りに徹していたが、今年は新発売を予定する2製品をテコに、4月からスタートする次期中期経営計画『Jump!11』では、攻勢に転じて次の成長シナリオを目指したい」との方向性を明らかにした。ジェネリック医薬品(GE薬)事業に関しては、新薬との融合戦略を推進して、次期中計最終年度には売上高180億円を目指すとした。抗菌薬「メイアクト」の海外展開も新興国を視野に拡大する方針で、今年中にもロシアで発売を開始する見通しだ。

 同社は昨年の薬価改定で、メイアクト、抗うつ薬「デプロメール」の主力品が特例引き下げを受け、大幅な薬価ダウンとなった。そのため、既存製品のシェアアップ、GE薬の拡大に向け事業構造の改善に取り組んできた。ただ、松尾氏は「第2四半期を終わって特例引き下げのダウンをほぼカバーするところまで持ち直した」との認識を示し、「09年4月からスタートさせる次期中期経営計画『Jump!11』では、新薬の投入で増収増益を図る」と反転攻勢に出る姿勢を鮮明に打ち出した。

 今年は、抗うつ薬「リフレックス」、小児用経口カルバペネム系抗菌薬「オラペネム」の2製品を新発売する予定で、これをテコに次期中計では、攻めに転じて次の成長シナリオを目指したい考えだ。 国内営業に関しては、新薬2製品の上市を見込み、MR800人体制の実現に向けて新卒80人を新たに採用する。特にCNS領域は、将来的な専任MR200人体制を視野に、今年の早い時期に現状の100人から130人に増員する方針を明らかにした。その上で、感染症・CNSの重点診療科で品揃えを強化し、診療科・疾患別薬物治療の提案を目指すとした。さらに、新薬とGE薬の融合戦略を推進し、治療法とコストの選択肢を幅広く提供したいと述べた。

 一方、注目度の高いGE薬事業に関して、松尾氏は「医療機関からの信頼を得ることが最優先」と述べ、「年に405品目とやみくもな製品数の拡大を行わず、1品目ずつ全MRでの定着活動を着実に推進したい」との考えを示した。現在、昨年7月に発売した「アムロジピン明治」が11月までの累計売上高1位を記録するなど販売が好調なことから、08年度の売上高100億円突破は確実との見通しを示し、「09年度には売上高130億円、次期中計の最終年度には180億円に持っていきたい」との目標を語った。

 さらに、海外戦略については、既に海外20カ国に拡大した抗菌薬「メイアクト」の発売をロシア、東欧、南米の新興国に拡大する考えを表明。現在、準備を進めている段階にあり、特にロシアでの発売に関しては今年中にメイアクトの発売を開始できるとの見通しを示した。

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