先にウェブ開催された第71回日本東洋医学会学術総会では、「新型コロナウイルス感染症に対する東洋医学の挑戦」をテーマに緊急シンポジウムが開かれ、高山真氏(東北大学)から、昨年4月から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連症状に対して実施している日本東洋医学会主導臨床研究の進捗状況などが報告された。高山氏は「歴史的に漢方薬が未病、感染症の治療そして体力の回復などに用いられてきたことから、この疾患でも漢方薬の効果が期待される」と展望した。
同学会では、漢方薬を予防、治療、重症化の抑制、回復期、遷延症状や後遺症対策など複数側面での活用を考え、[1]COVID-19患者への投薬実態調査=東北大学[2]前向き介入「COVID-19患者への治療効果」=同[3]前向き介入「医療従事者へのCOVID-19発病予防効果」=千葉大学[4]前向き症例登録「Long COVID患者への投薬実態調査」=北里大学――を4本柱とし臨床研究に取り組んでいる。
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