◆医薬品医療機器等法に基づき、薬剤師の判断でオンライン服薬指導を初回から実施できるルール見直しに向けた議論がスタートする。現在は新型コロナウイルス感染症の特例的対応で時限的措置となっている。オンライン診療の初診解禁と合わせて検討される予定だ
◆ただ、現場での反応はあまり芳しくないようだ。患者の移動や待ち時間などの負担を減らせても、利用は進んでいない。患者は自宅でオンライン診療を受けた後に、わざわざ薬局まで行って薬を受け取っている
◆薬剤師側にも迷いがある。厚生労働科学特別研究の調査では、オンライン服薬指導実施薬局で対面と同等の指導が行えた薬局は3割程度にとどまった。オンライン服薬指導の訴求点である業務負担軽減を実現できたとの声は現場では少ない
◆薬剤師の判断で初回から実施できるようになったとしても、今のままだと自信を持って患者に指導できないだろう。対面の服薬指導でできなかったことが、オンラインで実現できる価値とは何か。国がもっと発信していくべきだ。
オンライン服薬指導、現場の反応は
2021年09月10日 (金)
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