《「電子レジスタ TE-300-MED/TE-2100-MED」”カシオ計算機》
【“診療報酬点数”を自動計算】
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今春から診療報酬改定により、6カ月間の経過措置が設けられているが、4月1日から保険医療機関等では「医療費の内容の分かる領収証」を無償で交付しなければならないとされている。カシオ計算機ではこれに対応し、診療報酬点数の自動計算機能を搭載した医療向け専用レジスタTE‐300‐MEDとTE‐2100‐MEDの2機種を発売した。
従来の[1]患者名[2]発行日[3]病院(歯科・調剤薬局)名[4]領収証No.に加えて、診療報酬点数表の内訳や保険ごとの負担率、保険負担額、保険外負担額などを計算し、内容を表記した領収証を発行できる。また、ソフトの設定によって医科・歯科・調剤薬局向けのそれぞれに合わせた領収証発行が可能。
TE‐300‐MEDの特徴は、本体サイズが幅219mm×奥行293mm×高さ100mmとA4サイズのコンパクトボディ。(本体とドロアを一体で使用する場合)キーボード部分には抗菌加工が施され、しかもドロアの解放音低減やキー入力音のOFF設定など、静音設計となっている。また、リヤ表示を点灯させないことも可能。さらに分離式ドロアの採用で設置場所を選ばない。1レシートタイプ。
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一方のTE‐2100‐MEDの特徴は領収証とジャーナルを印字できる2レシートタイプ。回転式の患者用表示器が搭載され、患者が見やすい位置にセットすることができる。本体サイズは幅366mm×奥行450mm×高さ275mm。2段式ドロアを採用、上段は小物入れ、下段は従来通り金銭収納専用となる。
《錠剤破壊器「らくラッシュ」”大同化工》
【錠剤を割ってから、押し潰す2段階機能の採用で使いやすい】
分包された中身の錠剤をそのまま砕くことができるのが「らくラッシュ」だ。軽い力で砕くことができ、砕く際の音も静か。その上、分包紙が破れにくいのが最大の特徴だ。
これまで、分包された錠剤を砕くには、乳棒で叩いたり、ペンチで押し潰していたが、騒音や分包紙が破れる、労力などの面で問題が生じていた。
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「らくラッシュ」はそのような現場で起きている問題を改善し、「錠剤を割ってから、押し潰す」2段階機能を採用した。省力で砕くことが可能になり、分包紙を破れにくくするため改良を重ね、工夫をこらした。
現場での使用はナースステーションが多いが、病院薬剤部で使用されるケースもあり、経管投薬に用いられる簡易懸濁法の業務低減にも活用されそうだ。
大同化工は以前、錠剤粉砕器のパウダリーを販売していたが、裸錠で潰すタイプのため粉砕後に微量の粉が残る問題があった。「らくラッシュ」はその問題点を解決した後継器。700gと手軽に持ち運びできる重さ。定価は13440円(税込み)