塩野義製薬の手代木功社長は9月29日、都内で開いた記者会見で、新型コロナウイルス感染症の経口投与治療薬「S-217622」の国内第II/III相試験を開始したと語った。海外では3種類の経口薬が後期開発段階にあるが、ウイルスのプロテアーゼを標的とし1日1回投与で済む同剤は競合薬と差別化できるとし、併用のニーズが生じる可能性もあると期待を示した。
国内第II/III相試験は、無症候や軽症の感染患者約2100人を対象に実施。高用量、低用量、プラセボの3群に分けて1日1回5日間経口投与し、ウイルス量低下や症状改善、発症率低下などを評価する。
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