富士フイルムは、イスラエルのギブン・イメージングが開発したカプセル内視鏡「PillCam SBカプセル」の国内での販売を開始した。富士フイルムは、子会社のフジノンの内視鏡事業とメディカルシステム事業部の統合など、重点領域である内視鏡事業の拡大を進めており、カプセル内視鏡の販売開始によって営業力をさらに強化する。
富士フイルムは、2007年にギブンとカプセル内視鏡の販売や部品供給、次世代内視鏡システムの研究開発に関する戦略的提携契約を締結しており、既に中国で同製品を販売している。国内では、医療機器販売子会社の富士フイルムメディカルを通じ、医療機関への供給を行う。
今後、カプセル内視鏡に加え、富士フイルムが開発した小腸部位の検査や処置が可能なダブルバルーン内視鏡システムや今春発売予定の内視鏡検査画像管理システム「nexus sif」による相乗効果によって、小腸領域の内視鏡などの販売を拡大させていくとしている。
一方、ギブンは、既に国内で同カプセルを販売しているスズケンと富士フイルムの2社に販売を委託することで、日本での市場拡大を目指す。