エーザイの内藤晴夫社長は1日、オンライン上で開いた中間決算説明会で、米国で販売を開始したアルツハイマー病(AD)治療薬「アデュヘルム」に言及。第III相試験結果をトップティアジャーナルに投稿中とし、「出版されれば各医療機関での採用などにも前向きな効果がある」と強調。「患者さん、家族の負担を解消する夢と希望をもたらす薬剤が客観的に証明され、アデュヘルムが花を開く春はそう遠くなく訪れるはずと確信している」と自信を示した。
アデュヘルムをめぐっては、米国での販売が低調に推移しているとされるが、内藤氏は「ADという非常に重要で身近な疾患に対するブレークスルー的な薬剤の登場に伴い、様々な超えなければいけないポイントがある」と課題を指摘。その一つに臨床データと治療価値の理解向上を挙げた。
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