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【薬価専門部会】高額医薬品の薬価を議論‐新規AD薬「検討が必要」

2021年11月08日 (月)

 中央社会保険医療協議会の薬価専門部会が5日に開かれ、高額医薬品の薬価算定や毎年薬価改定における調整幅のあり方などを議論した。これまでの品目の市場規模を大幅に超える高額医薬品の薬価については、診療側からは薬事承認の段階で議論を充実させていく必要性が示された。一方、支払側からはエーザイが承認申請中のアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が承認される前に方向性を決めるべきとの意見が出た。

 高額医薬品の薬剤費適正化に向けては、年間販売額が予想販売額の一定倍数を超えた場合の「市場拡大再算定」や上市後の費用対効果評価、対象患者や使用施設で一定の要件を示した「最適使用推進ガイドライン」などを設け、国民皆保険の持続性とイノベーションの推進で両立を図っている。ただ、この3年間で売上1000億円を超える品目が5製品、薬価が1000万円を超える高額医薬品も5製品に上り、再算定や最適使用推進ガイドラインで対応しても、対応が困難な医薬品が相次いで上市されることが予想されている。


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