ファルコバイオシステムズは、石川・富山の両県でドラッグストアや調剤薬局を展開する示野薬局(石川県金沢市)との経営統合についての覚書を締結したことを明らかにした。
2010年1月には、示野を完全子会社とする株式交換が成立する予定。さらに同年3月には、ファルコバイオの子会社で調剤事業の持株会社ファルコファーマシーズから、富山県で調剤薬局を展開するチューリップ調剤の事業(株式含む)を、示野薬局に承継させる吸収分割を行うことを計画にしている。
示野薬局は昨年末で58店舗のドラッグストアを展開しており、うち11店舗で調剤薬局も併設。一方、チューリップ調剤は富山県を中心に40店舗を展開している。
調剤薬局事業やドラッグストア事業で培ってきたノウハウや人材資源を共有することで、地域医療への貢献をさらに深耕することにしており、将来的には「北陸地域だけでなく、その他の地域でも、利便性の高い新たな形態の店舗づくりを行うことができる」として経営統合することにした。
経営統合し純粋持株会社へ
ファルコバイオシステムズでは、示野薬局を完全子会社とすると共に、臨床検査事業をファルココミュニケーションズに承継させるため、吸収分割も実施する。
それによって、ファルコバイオシステムズは、示野薬局、ファーマシーズ、コミュニケーションズを完全子会社とする純粋持株会社へと移行し、商号を「ファルコSDホールディングス」に変更する予定。
SDホールディングス傘下には、「臨床検査事業」「近畿地域の調剤薬局事業」「北陸地域のドラッグストア事業・調剤薬局事業」「その他の事業」を行う会社を傘下に置くことになる。
SDホールディングスの役員には、示野から代表取締役会長の示野義和氏、専務の福木敏夫氏、および取締役の示野義征氏が就任する見通し。義和氏は代表取締役副会長に就任する予定。