第一三共日本事業ユニットワクチン企画部長の丹澤亨氏は9日、千葉市内で開かれたインターフェックスジャパンで講演し、同社が開発中の新型コロナウイルス感染症を対象としたmRNAワクチンに言及。「次の新興感染症のパンデミックに対応するため、mRNAの技術基盤を確立して国産ワクチンの提供を実現したい」と強調。そのためには、平時からの安定供給体制が必要と訴えた。
同社が開発する新型コロナウイルス感染症ワクチンは、新規核酸送達技術を用いたmRNAワクチン。独自のカチオン性脂質による高い安全性と核酸送達技術のほか、効率的に核酸を内封できることを特徴としている。ウイルスの遺伝子配列が解明できれば素早く開発でき、変異株ウイルスにも対応しやすいことから、現在世界で拡大しているオミクロン株などへの取り組みも進めているという。
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