日本薬剤師会の安部好弘副会長は、16日の定例会見で厚生労働省医政局経済課が実施した出荷停止が生じている医療用医薬品の供給量についての調査結果に言及。「在庫の状況が多少見えてくると、現場の不安は少しは解消してくれる。現場での実質の供給不足は変わらないのかもしれないが、心理的なところではブラックボックスだったものが少しずつ見えてくるということで、一歩前進ではないか」と述べた。
厚労省は、10月時点で出荷停止が生じている559品目と同一成分・同一規格である324成分規格のうち、86%は昨年9月よりも今年9月の供給量が多かった一方、残りの14%は昨年9月に比べ供給量が減少していると公表した。その上で、▽9月に供給されている供給量が昨年9月に比べ5%以上増加している品目は年末をメドに出荷調整を解除すること▽9月に供給されている供給量が昨年9月に比べ20%以上減少している品目について、増産対応を検討すること――を求めている。
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