◆喫煙習慣が原因で発症するCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は肺の生活習慣病とも呼ばれる。その初期症状は咳や痰、上り坂で息切れを起こすなどありふれた症状で、年齢のせいだと思い込み、見過ごされやすい。国内の有病者は530万人と推定されるが、実際の治療者はわずか22万人と未診断・未治療の患者が多い
◆COPDの診断でカギとなるのが、肺活量やスパイロメトリーと呼ばれる呼吸機能検査。ただ一般開業医では呼吸検査の関心の低さなどで普及率が低く、COPD診断の遅れにつながっていると指摘されている
◆日本呼吸器学会では、分かりにくいスパイロメトリーの指標をもとに算出でき、国民にもなじみやすい指標として「肺年齢」を導入し、普及させようという取り組みを始めている
◆スパイロメトリーの検査にはスパイロメーターと呼ばれる検査機器が必要だが、それほど高価でもなく、持ち運びに便利なタイプもある。血圧計を設置する薬局は多く見かけるようになった。同様にスパイロメーターも導入して肺年齢を伝えられれば、COPDの早期発見に薬局や薬剤師が関われるかもしれない。
“肺の生活習慣病”
2009年02月13日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
人事・組織
企画
寄稿