山形県の酒田地区薬剤師会は、山形県・酒田市病院機構が運営する日本海総合病院(山形県酒田市)が開局する予定の敷地内薬局について、会営薬局として運営することで調整を進めている。酒田市と山形県に開局の手続きを行っており、地区薬剤師会運営による365日対応の敷地内薬局としては日本初となる模様。日本薬剤師会は敷地内薬局の開局に反対する姿勢を示しているが、酒田地区薬剤師会は「大手チェーンが敷地内薬局に誘致されれば地域の薬局は生き残れなくなる。会営薬局として地域に患者を返す役割を担いたい」と説明している。
「大手誘致されれば死活問題」
山形県・酒田市病院機構と酒田地区薬剤師会は、山形県庄内地域の10法人が参加する地域医療推進法人「日本海ヘルスケアネット」のメンバーとなっている。同機構は2015年から敷地内薬局について検討を開始し、敷地内薬局に前向きな大手薬局チェーン2社から打診を受けていた。酒田地区薬剤師会は大手が誘致されれば地域の薬局にとっては患者流出につながるとの懸念を示し、会営薬局を敷地内に開局することで決着した。
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