日本薬学会第142年会は25~28の4日間、名古屋市での開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンラインでの開催に変更された。現地開催の中止は2年前の京都、昨年の広島に続き3年連続となる。現地で対面の交流はできないものの、一般演題のポスター発表には仮想空間でアバターを用いて会話する仕組みを取り入れるなど、オンラインならではの新たな試みが導入され、新時代の発表形式として注目を集めそうだ。
組織委員長の森裕二氏(名城大学薬学部分子設計化学教授)は、「社会が自粛を強いられている中、医療の一翼を担う薬学という立場で、学会開催によってクラスターを発生させるわけにはいかない」と言及。「この2年間、コロナで積極的な学術交流活動ができなかった。閉塞感を打破するためにも、ぜひ現地で開催したいと準備を進めてきただけに非常に残念で、惜しくてならない」と語る。
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