16日深夜に福島県沖を震源とし、福島県と宮城県で最大震度6強を観測した東北地方の地震による医薬品流通への影響について、大手医薬品卸各社によると18日現在、大きな支障は出ていない。津波被害がなかったほか、2011年の東日本大震災後の防災対策、現場の防災意識が功を奏した。物流センターへの自家発電装置の設置・強化、棚の転倒防止策、現場幹部らが未明に自発的にいち早く物流センターに駆け付け、復旧に取り組むといったことなどが被害を抑えた面もある。
医薬品供給体制を維持
大手医薬品卸関係者は、「東日本大震災以降、卸各社において医薬品供給への現場の意識は非常に高くなった。今回、本社の指示がなくとも、明日の供給を止めてはいけないと、夜中に現場に駆け付け、落下している製品を片付けたりするなど、翌朝までに復旧に努めた人たちがいたことは事実。これは各社同様かと思う」と話した。
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