オーガナイザー
小田彰史(名城大薬)
加藤博章(京大院薬)
近年、新規な技術の開発や生命現象の解明など、薬学において物理化学の果たす役割は大きくなっている。基礎研究だけではなく創薬や臨床分析など、様々な領域において物理系薬学の研究者が活躍している。
本シンポジウムでは物理系薬学を専門とする若手研究者にご講演いただき、現在の物理系薬学を俯瞰すると共に、物理系薬学の将来についても議論したい。物理系薬学は実験・理論・計算の全てを含んだ非常に広い領域を取り扱う分野であり、さらには薬学全体における基礎となる分野でもある。物理系薬学部会奨励賞を受賞したこの分野を代表する若手研究者の講演に加え、物理系薬学の扱う分野の広さを実感できる多様な若手研究者による講演、討論を行う。
具体的には放射化学・分析化学・計算化学・構造生物学と多彩な領域の講演を用意しており、また基礎と応用の両方を視野に入れてご講演いただく予定である。これを機に、薬学を基礎まで掘り下げ、そしてその成果をまた薬学に還元する物理系薬学の魅力を伝えたいと願っている。
(小田彰史)