シオノギヘルスケアは、ステロイド外用剤「リンデロンVsローション」(指定第2類医薬品)を全国の薬局、ドラッグストアなどで新発売した。塗布しやすいローションタイプで、ストロングランクのOTCステロイド剤としては業界初の剤形となる。
同品は、湿疹、皮膚炎、かゆみなどを効果効能としたステロイド外用剤。OTCのステロイド剤で最も効果の強いストロングランクに分類される「ベタメタゾン」を配合した。
クリームと比べて伸ばしやすく、サラッとした質感で、べたつきや汗が気になる部位のほか、頭部や脇などの有毛部にも塗りやすい。夏場のあせもや虫刺されにも使用できる。新型コロナ収束後の旅行やアウトドア機会の増加も見据え、手軽に持ち運びしやすい小さいボトルタイプとした。
ステロイド外用剤の市場は拡大傾向で、2020年度は約343億円規模。このうち軟膏、クリーム剤が229億円、ローション剤が114億円を占めるとされる。
「リンデロンVs軟膏」「リンデロンVsクリーム」(指定第2類医薬品)と合わせて、同じ製品シリーズで異なる三つの剤形を揃えたのは国内初という。
このほか、音声案内サービス「アクセシブルコード」を採用。パッケージ表面のコードをスマートフォンなどで読み取ると、自動音声で製品情報を案内する。外国人向けに多言語対応したほか、視覚障害者もコードの位置を把握できるようデボス(凹)加工を施した。
適正使用を推進するため、添付文書をイラスト化して内容を分かりやすくした。
希望小売価格は10g入りで税込み2178円。