中央社会保険医療協議会は18日の総会で、武田薬品の抗癌剤「カボメティクス錠」(一般名:カボザンチニブリンゴ酸塩)の費用対効果評価案を了承した。比較対照薬に比べ、根治切除不能・転移性腎細胞癌では1次・2次治療のいずれにおいても価格調整係数1.0を示し、肝細胞癌では「効果が同等で費用削減」と良好な結果となった。今後、総合的評価のもとで価格調整を行うプロセスとなるが、薬価は据え置きとなる公算が大きい。
カボメティクスは、「根治切除不能または転移性の腎細胞癌」と「がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌」を効能・効果としている。有用性加算II10%が適用され、薬価は20mg錠が8007.60円、60mgが2万2333.00円で、予測販売額がピーク時の10年目に127億円としているため、費用対効果評価の対象となった。
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