◆「日本力」(にっぽんぢから)――。野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で二連覇を果たした原辰徳監督は、このスローガンを事あるごとに強調した。気力と粘りで日本野球の力を見せるという意気込みを表した言葉だ
◆「にっぽんぢから」と読んだ独特の響きが、優勝した事実と相まって言葉に一層の力強さを与えている。とりわけ、経済が混迷を深める世相もあってか、野球で発揮された日本力が説得力を持つ言葉として突き刺さる
◆製薬企業を取り巻く環境も、激しい世界との戦いに突入している。欧米大手の大規模合併が加速し、力で押さえつけるかのように存在感を高めているが、一方の国内市場は低迷し、外資系企業が相次いで研究所を閉鎖するなど元気がない。ただ、それでも日本の新薬創出力は世界屈指であることに変わりはない
◆まさに創薬研究は「気力と粘り」であり、そうした泥臭さの中から幸運を掴み取るチャンスが生まれる。世界的な業界再編の余波が迫る中、国内メーカーが「にっぽんぢから」を発揮し、画期的新薬で世界に打って出て、勝利を掴んでほしいと思う。
「日本力」(にっぽんぢから)
2009年04月01日 (水)
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