厚生労働省の「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ」が5月27日に開かれ、調剤の一部外部委託に関する委託可能な業務範囲などについて議論した。厚労省は外部委託可能な業務範囲として、一包化業務と高齢者施設入居者への調剤を論点として示した。ただ、橋場元構成員(日本薬剤師会常務理事)は、「一包化の調製業務は検討すべきものだが、高齢者施設入居者への調剤という整理の仕方では、薬剤師が担う調剤業務の丸投げであり、到底認められない」と否定的な考えを示した。
規制改革推進会議は同日に公表した答申で、調剤の一部外部委託について今年度中に検討、結論を得るとしている。厚労省はこれまでの議論において挙げられた調剤業務の中で手間がかかる一包化業務と、処方の変更率が低く一包化ニーズが高い高齢者施設入居者への調剤を外部委託可能な業務として論点に示した。
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