◆感染症動向調査による梅毒の年間報告数が昨年から増加して8000例に迫るなど、再流行の兆しがあることを本号に掲載している
◆梅毒は感染症法で全数把握対象の5類感染症。1948年以降、報告数は小流行があるものの全体として減少傾向だったが、2010年以降増加に転じ、18年には7000例近くの症例が報告された後、いったん減少傾向にあったが昨年から増加。今年に入っても増加傾向にある
◆梅毒感染の中でも、特に注意が必要なのは妊娠梅毒である。妊婦が感染すると、菌は胎盤を通じ胎児に感染し、流産、死産、先天梅毒を起こす可能性がある。先天梅毒では、生後まもなく皮膚病変、肝脾腫、骨軟骨炎などが起こる早期先天梅毒と、乳児期には症状を示さず、学童期以降にハッチンソン3徴候を呈する晩期先天梅毒がある
◆妊娠梅毒は年間200例程度報告されている。妊娠後期で分かることもあり、夫婦であっても注意が必要だ。コロナ禍から解放されつつあるが、男性には自制を求めるしかない。
梅毒が増加傾向
2022年07月01日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
企画
寄稿