受託製造大手の武州製薬は、三和化学研究所から福島の「FUKUSHIMA工園」を譲り受け、4生産拠点体制に拡張する。譲受予定は9月1日で、急速に拡大する需要に対応する製造能力を確保するのが狙い。同工園の生産能力は錠剤約10億錠、ゼリー剤約3400万カップ。工園長には、三和化学の若尾和久取締役常務執行役員の就任が内定した。
同工園は、三和化学が1985年に福島工場として竣工し、機能の拡充に伴い2001年に今の名称に改称し、同社の医薬品製造のほか、受託製造の機能を持つ。今回、コスト削減を進める中で、世界の国々でGMP認証を取得している武州に譲渡することが、同工園の技術や生産オペレーションを生かせると判断し、3月30日付で事業譲渡契約を締結していた。
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