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【先進医療専門家会議】内視鏡下筋膜下穿通枝切離術など2技術を了承

2009年04月14日 (火)

 先進医療専門家会議は、2月受付分の6技術のうち、▽内視鏡下筋膜下穿通枝切離術▽歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる歯冠補綴--の2技術を、先進医療として保険診療と併用することを了承した。

 内視鏡下筋膜下穿通枝切離術は、適応症が、超音波検査において穿通枝での血液の逆流が証明された下肢慢性静脈不全症。下腿皮膚に広範囲の色素沈着、硬化、萎縮、潰瘍を有し、従来の外科的治療法により根治性が期待できない患者に限る。

 潰瘍等のある部位に外科的な侵襲を加えないため、切開による穿通枝切離術に踏み切れなかった多数の患者のQOLを向上できる。また、術後切開創の速やかな治癒が期待でき、早期退院を可能にし、長期の潰瘍等の処置が不要になる。

 実施責任医師の要件は、外科専門医または心臓血管外科専門医として、血管外科または心臓血管外科で5年以上、当該技術を1年以上かつ5例以上経験していること。医療機関の要件は、20床以上、10対1看護以上の病院で、血管外科または心臓血管外科に2人以上の常勤医師を有し、当該技術の実施症例が5例以上であること。

 一方、ハイブリッドレジンによる歯冠補綴は、適応症が、全部被覆冠による歯冠補綴が必要な重度齲蝕小臼歯。

 ハイブリッドレジンは、従来材料と比べて高い機械的強度と適切な表面性状が保たれ、患者は同一のクラウンを長期間にわたって使用できる。金属アレルギー患者にも使用可能だ。さらに、従来の製作方法に比べて作業効率が高く、完成品ごとの品質のばらつきも抑えることができる。

 実施責任医師の要件は、補綴歯科専門医または歯科保存専門医として歯科で3年以上、当該技術を1年以上かつ5例以上経験していること。医療機関の要件は、常勤歯科医師、歯科衛生士・歯科技工士を配置し、当該技術の実施症例が5例以上であること。病床数の制限はない。

 なお、▽全身麻酔下の脳深部刺激術における術中電気生理学検査▽無拘束型シートセンサを用いた睡眠時無呼吸症候群の検査▽実物大臓器立体モデルによる手術計画▽大腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術--の4技術は書類不備により返戻された。

 3月受付分は、肝硬変症に対する▽自己骨髄細胞投与療法▽NKT細胞免疫系を用いた頭頸部癌に対する免疫療法--の2技術。



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