薬剤師業務に情報通信技術(ICT)を活用する動きが広がっているが、スタッフ全員の理解を得るには課題も多い。ウェブ上で開かれた日本医薬品情報学会学術大会のシンポジウムで、東北大学病院薬剤部の前川正充氏は業務ICT化の進捗を報告。薬剤師間のコミュニケーション活発化、業務効率化などに手応えがあったとする一方、利用していない人も一定の割合で存在すると課題認識を示した。
同院は51診療科、病床数1160床の特定機能病院。薬剤師数は95人で、現場スタッフ全員が調剤室と病棟の業務を兼務している。3年前にスマートホスピタルプロジェクトを開始し、ICTを活用して医療サービスの質向上や業務効率化、働き方改革の実現を目指して取り組みを進めている。
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