◆自動車などの製造現場では、以前から機械化、自動化の概念が導入されているが、その波は薬剤師の調剤業務にも着実に押し寄せつつある。錠剤の自動一包化装置は全国の薬局に広まったし、最近はPTPシートを自動的に払い出す装置まで開発された
◆計数調剤のほかにも、散剤の分包は古くから自動化を実現、軟膏については自動混合機がある。水剤を全自動で調製し払い出す装置も近く登場しそうだ。病院の薬剤部でも近年、注射剤の自動払出装置が普及。注射剤の混合調製を自動化できる機器も存在すると聞く
◆機械化、自動化の進展は薬剤師にとってハッピーだろうか。PTPシートを数えたりする作業が減り仕事が楽になった、と手放しでは喜べない。業務量が減れば人も減る。「機械に仕事を取られ失業しました」では笑うに笑えない
◆機械では代替できない仕事とは何か。機械化で浮いたマンパワーをどこにどう振り向けるのか。個々が強く意識すべきだろう。特に、毎日の計数・計量調剤が忙しく、そんなことまで考えられないと嘆く薬局薬剤師こそ、長期的な展望が必要だ。
機械化と薬剤師
2009年04月17日 (金)
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