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【第55回日薬学術大会】分科会の見どころ・聞きどころ 認定薬局制度の現状と展望

2022年10月03日 (月)

第55回日本薬剤師会学術大会

座長
日本薬剤師会理事
山田武志
宮城県薬剤師会常任理事
金田早苗

 2019年に医薬品医療機器等法が改正され、20年8月からは薬剤師・薬局を取り巻く状況が変化する中、患者が自身に適した薬局を選択できるよう、薬局の認定制度として「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」が新設され、薬局の役割や機能強化が図られることとなった。その中で地域との関わりや多職種連携など、制度に沿った取り組みが求められている。

 本分科会では、超高齢社会などを背景とした地域包括ケアを念頭にした地域医療体制の中、改正の目指す姿や先進的実践例などを紹介しながら、今後の薬剤師の役割について議論する。

 基調講演では「認定薬局制度の現状及び今後の展望」と題して、厚生労働省医薬・生活衛生局総務課の太田美紀薬事企画官に認定薬局制度施行から1年が経過した現在、5月末時点で地域連携薬局が2696件、高度医療機関連携薬局が110件となる中、これらの認定薬局が地域においてどのような機能、役割を果たしているか、コロナ禍における役割等も含めて解説し、今後の展望についてご講演いただく。

 次に「地域連携薬局の実践活動報告」と題して、ほし薬局星利佳氏から新型コロナウイルスの感染が拡大し、本来行われるべきことが中止や延期となる中で、ウェブを利用した多職種連携や新型コロナで自宅療養中の患者への薬剤配送業務や無料検査などの新型コロナ対応を通じて、地域包括ケアシステムの一翼を担う薬局となるために地域連携薬局として、その役割を模索しながら取り組みを行ってきた活動についてご講演いただく。

 続いて「専門医療機関連携薬局としての現状報告と今後への期待」と題して、まつもと薬局大野伴和氏から専門医療機関連携薬局として、癌等の専門的な薬学管理に対応すると共に、地域薬局における研修施設の役割として、連携医療機関での研修内容をもとに、地域の保険薬局を対象として行っている勉強会への取り組みを通じて、これからの薬剤師に必要な地域医療教育についてご講演いただき、最後に総合討論として、認定薬局制度の現状と展望を通して、今後の薬剤師の役割について議論を行う。

 (山田武志



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