
宮城県薬剤師会顧問の佐々木孝雄氏は10日、仙台市で開かれた日本薬剤師会学術大会の分科会で、OTC医薬品の多剤配合剤に関する安全性リスクを指摘。規制改革によってOTC薬販売時に専門家による関与度が低下するのであれば、安全性が担保された単味製剤に限定するなどOTC薬の製造販売承認基準を見直すよう提言した。これに対し、厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課の安藤公一課長も「OTC薬になぜ配合剤が多いのか考えないといけない」と述べ、再検証の必要性に同調した。
佐々木氏は、地域における薬局や薬剤師に関する機能が劇的に変化する中、OTC薬の製造販売承認基準については2015年に改訂されただけで、「ほとんど議論がない」と述べた。
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