加藤勝信厚生労働相は18日の閣議後会見で、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」が新型コロナウイルス感染症治療薬としての開発が中止されたことを踏まえ、約200万人分の備蓄を当面はインフルエンザ対策に充てる方針を示した。早期承認に向けた審査プロセスの前倒しなどの対応に関する検証は行わないとした。
同剤をめぐっては、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害して増殖を防ぐ作用機序がコロナに対する効果としても期待され、政府は早期承認に向けた審査プロセスの前倒しや、139億円の予算をかけて約200万人分を備蓄するなどしていた。
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