デジタル化には[1]デジタイゼーション、[2]デジタライゼーション、[3]デジタルトランスフォーメーション(DX)の3つの段階がある。初期は[1]紙がテキスト(データ化)になり、[2]SNSなどで情報共有され、[3]自動でデータが蓄積・分析処理(DX)されるステップを踏むが、医療の世界では施設等によって段階は様々だ。
医療DXでは「質の向上」が掲げられるが、現場の「効率が落ちる」などの理由で導入失敗例は少なくないという。例えば、医療安全のために薬剤バーコードチェック・システムを導入したが、「手間は増え、効率が悪い」と現場の理解が得られず、運用に至るのに長時間を要した。結果的には、「システム導入の意味づけ」を大きな労力と時間を要する在庫・ロット管理の効率化へと見直したことで、効率的な導入につながったのではないかと振り返る。これらの事例を踏まえ神崎浩孝氏は、個々にフィットするものを選ぶとともに「導入の仕方」も重要だと指摘する。
今回の講演では、DXに絡む多様な言葉の定義を整理し、DXを支える技術の現状と未来、さらに医療現場における様々なDX導入の失敗例を紹介しつつ、個々のケースにおける「デジタル化の目的」がとても重要だとの認識を共有したいという。実践として神崎氏は、地域における「セントラルDI室」といえる医薬品情報管理システム「AI-PHARMA」を開発し、岡山県におけるプレアボイドの量的・質的向上につなげている。この成功例のさらなる“転界”に目が離せない。乞うご期待。
日時
2022年11月17日(木)15:00~17:00
会場
ビジョンセンター日比谷(千代田区有楽町1-5-1 日比谷マリンビル3階)
(オンラインを含むハイブリッド方式での講演会)
演題
医療・薬剤師業務におけるDXの現状と展望
講師
神崎 浩孝 氏(岡山大学病院薬剤部教授・人工知能応用メディカルイノベーション創造部門)
参加費
会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも3,000円)、学生無料
出欠のご連絡
11月14日(月)までに、田中(t.tanaka@ytl.jp)宛てにお願いします。
※お申し込み時にリアル参加希望かオンライン参加希望かを教えてください。
当日の連絡先 080-3086-8607
※リアル参加は会員優先です。
※非会員のリアル参加希望者には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。
※オンライン参加希望者には、事務局より16日にまでに参加用URLを、非会員の方には口座番号も合わせてお知らせします。11月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp
主催
医療・医薬品情報研究会
事務局・連絡先
学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
担当:田中・秋山