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3割の薬系大学で入学定員割れ‐大学別の明暗くっきり

2009年5月11日 (月)

 2009年度の薬学部入学者数は、昨年度に引き続き総定員数に届かなかった。本紙の調査で明らかになったもの。東京大学を除く総定員数1万3294人に対し、入学者数は1万2869人。定員充足率(定員に対する入学者の割合)が100%を下回る“定員割れ”は、前年度より1校増え23校と、約3割を占めた。一方、18校で入学者数が定員を1割以上オーバーし、大学により大きく明暗を分けた形だ。なお、全74校の総定員数は前年度の1万3494人より120人減の1万3374人となり、新設ラッシュで増加一途の“薬学生”が、初めて前年度を下回った。

 全国の薬系大学の総定員数は、2000年度から続いた旧設校の定員枠拡大に加え、03年度からの薬系大学新設ラッシュで、右肩上がりに増加。99年度が国公立17校、私立29校で、総定員数8091人だったものが、昨年度までに1万3494人と、1・66倍にまで膨れあがった。

 今年度は、薬学部6年制がスタートして4年目を迎えたが、新設ラッシュが一段落し、さらに奥羽大学、徳島文理大学、徳島文理大学香川薬学部が、それぞれ60、30、30人の定員削減を行ったことから、総定員数は前年より120人少ない1万3374人となった。

 このうち、入学時点で学部進路が判然としない東京大学を除くと、総定員数1万3294人に対し、入学者総数は1万2869人(定員充足率97%)で、前年度に引き続き定員割れとなった。特に、定員充足率が60%未満と、大幅な定員割れを起こした大学・学部が9校あり、前年度(5校)よりも増加した。また、2年連続して定員割れした大学も目立った。

 全74校のうち定員割れしたのは、前年度より1校多い23校に達した。この中には、慶應義塾大学(99%)、立命館大学(99%)、帝京平成大学(98%)、武庫川女子大学(97%)の4校も含まれるが、これらを誤差範囲内だとしても、19校が実質的に定員割れしている。

 このうち、定員充足率90%未満が16校(前年度16校)あり、70%代が5校、60%代が2校、50%代が6校、40%代が3校と、定員の半数にも満たない薬系大学・学部もあった。特に充足率が低かった3校は北陸大学(48%)、いわき明星大学(49%)、就実大学(49%)で、前年度に最も低かった奥羽大学は定員を大幅に削減した結果、充足率は28%から66%へ、青森大学も39%から51%へと回復した。

 充足率50%以上60%未満となったのは、青森大学51%(定員120人、入学者61人)、安田女子大学51%(130人、66人)、城西国際大学53%(180人、95人)、福山大学51%(200人、107人)、松山大学56%(160人、90人)、千葉科学大学57%(260人、148人)だった。

 大きな定員割れが目立つのは、東北地方と激戦区の千葉県、中・四国地方。また、前年度と同様に新設校で定員割れが多かった。定員割れをした大学のうち、昨年も定員割れだったのは20校に及ぶ。そのため、定員削減も余儀なくされるのではと見られ、増え続けた“薬学生”は08年度をピークに減少に転じる可能性も出てきた。

18校が定員を超過

 一方、定員充足率が110%以上となったのは18校(前年度20校)あった。このうち、115%を超えたのは岐阜薬科大学126%(120人、155人)、近畿大学123%(180人、221人)、新潟薬科大学117%(180人、210人)、北海道薬科大学116%(210人、243人)、東邦大学115%(220人、252人)、名城大学115%(250人、288人)、鈴鹿医療科学大学115%(100人、115人)の7校(前年度5校)にのぼった。




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