
ゲトラー社長
ワイスのマイケル・ゲトラー社長は23日、都内で記者会見し、新発売した7価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー」について、「小児の肺炎球菌感染症の予防に重要なワクチンになる」と強調。今後、小児科をターゲットに情報提供活動を行うと共に、一般向けに啓発活動を実施する方針を語った。その上で、「プレベナーを予防医療の一つの始まりにしたい」と述べ、ワクチン事業を通じた予防医療への取り組みを本格化させる考えを示した。
ゲトラー氏は、「21世紀は予防の時代」とした上で、「ファイザーとの統合後も、ワクチンなどの予防に関する製品が重要になる」と、予防ワクチンの意義を強調した。ただ、接種率を上げるためには、現行の任意接種ではなく、公費助成による定期接種が必要であることから、「一部の自治体では公費助成によって、プレベナーの接種を支援する動きも出ており、定期接種の対象になるよう願っている」と、公費助成への期待を述べた。
今後、プレベナーの情報提供活動は、統合後にファイザーの「スペシャリティ・ケア事業部門」で行い、一般向けにもウェブサイト上で啓発活動を実施する。現在、13価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」も国内申請中で、プレベナーを足がかりにワクチン事業に取り組んでいく。
ゲトラー氏は、「世界有数のワクチン開発プラットフォームを生かし、プレベナーを一つの始まりにしたい」と今後のワクチン事業に意欲を示した。