18日に第185回研究会 医療・医薬品情報研究会

2015年06月04日 (木)

 新緑の爽やかな季節の筈が夏日の連続だった5月、口永良部島では爆発的な噴火が発生、全国の火山活動が活発になっているように見えます。さらに首都圏でぐらりとする大きな地震が起こるなど不安の募る1ヶ月でした。

 一方、私たちを取り巻く社会保障改革も激震を予兆させるような動きとなっています。経済財政諮問会議、行政改革推進会議、内閣府の規制改革会議などで厳しい意見が交わされているのです。今月には規制改革会議の答申が予定されていますが、薬局・薬剤師絡みの部分は中医協での次期調剤報酬改定の議論の前に外濠を埋められようとしています。かかりつけ薬局機能の明確化・後発医薬品数量シェア目標80%・長期収載品に関する自己負担の拡大・市販類似薬の保険除外・薬価毎年改定などが俎上に上がっています。この時期、このような熱い議論が交わされている背景には政府が2020年度までの財政健全化計画を6月中に策定する予定があるからです。基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2020年までに黒字化するために経費の4割を占める社会保障費に大きくメスが入れられようとしているのです。

 これらを読み解くには日本の医療提供体制改革の方向を知らずして目先の変化で物事を論じても結果に辿りつけません。今回、講演していただく尾形教授は厚生省時代から多くの部局を経験、社会保障審議会医療部会はじめ幾多の委員を務め、国家公務員共済組合連合会病院部長として病院経営戦略にも関わり、九州大学大学院教授を経て現在、東京大学政策ビジョン研究センターで「健康経営」普及スキームの開発、実践などに取り組んでいます。当研究会にも100回記念セミナーはじめ時局の節目に貴重な講演をしていただいております。皆様のご参加をお待ちしています!

日時

平成27年6月18日(木)15:00~17:00

会場

NKカンファレンス
東京都千代田区神田司町2-13神田第4アメレックスビル9F

演題

「地域医療ビジョンと医療・介護のこれから」

講師

尾形 裕也氏
(東京大学政策ビジョン研究センター特任教授、九州大学名誉教授)

参加費

会員(無料)、非会員:当日参加(3,000円)、学生:無料

定員

(50名)になり次第締め切ります。


*出欠連絡は(n_mizuno@ivory.plala.or.jp)まで!
*会員の代理参加が出来ますのでご利用ください。
*当日の連絡先:水野(090‐18183‐7067)、山口(080‐4429‐9785)

主催

医療・医薬品情報研究会

次回のご案内

日時:平成27年7月16日(木)15:00~17:00
講師:山本 信夫氏(日本薬剤師会会長)
テーマ:薬局・薬剤師の明日を考える(仮題)



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