◆基本的に医師は、他の医師が出した処方には口を挟みたがらないようだ。それぞれの医師は、その医師なりに最適な処方を考えている。医師同士はプロとしてお互いを尊重し、不可侵の姿勢を貫く文化があるように思える
◆その姿勢が処方の適正化を阻む壁になる場合がある。先日の日本医薬品安全性学会学術大会で、ある基幹病院の薬剤部長は「減薬を診療報酬で評価する薬剤総合評価調整加算の算定に力を入れたいと院内で話したところ、『紹介患者の処方は変更しづらい、紹介医に失礼にあたる』と病院幹部から言われた」とこぼしていた
◆一方、ポリファーマシーの適正化に地域全体で取り組んでいる宝塚市では事情は異なる。開業医から「いったん処方した薬を見直す機会を逸していることが多い。入院を機に薬剤を整理してもらえれば助かる」との声が上がっているという
◆必要性を理解すれば開業医も、紹介先での処方変更を受け入れる。理解してもらえるような連携体制や情報提供の仕組みをどう作るかが鍵になりそうだ。
ポリファーマシーの適正化を行うには
2016年07月29日 (金)
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