
森田周平氏
富士製薬は20日、取締役常務執行役員経営企画部長の森田周平氏が社長に昇格すると発表した。現社長の岩井孝之氏は会長に異動する。両氏とも代表権を持つ。1998年に社長に就き、現在は代表取締役会長の今井博文氏は顧問に退く。10月1日に実施する。
同社は、株式会社化した1965年から60年を重要な節目として次世代に向けた経営準備を進めてきたという。森田氏はこれまでも経営計画などの策定に携わってきた。新体制で10月から始まる次期から中長期ビジョンの達成に向けて取り組むことなる。
今井氏は10月から取締役顧問、12月の株主総会で取締役を退任する予定で、創業家の株主の立場から、グループの発展を支援することになるという。
森田氏は1974年12月生まれ、49歳。98年4月に藤沢ファイソンズ(現サノフィ)に入社し、グラクソ・スミスクラインなどを経て2010年9月に富士製薬に入社した。18年に執行役員営業本部長となり、23年から取締役常務執行役員経営企画部長を務める。