
大阪公立大学の辰巳砂昌弘学長(右)と塩野義製薬の手代木功会長兼社長CEO
塩野義製薬と大阪公立大学は、感染症分野での包括連携協定を締結し、平時から臨床試験実施体制を構築するなどして危機に備えることになった。両者は新規感染症の流行時に迅速に新薬を開発することを目指して臨床研究ネットワークを構築するほか、基礎と臨床研究、人材育成などを行う。市販後の調査も共同で実施する。
このほど大阪市内で開かれた協定締結式に登壇した塩野義製薬の手代木功会長兼社長CEOは、提携の狙いについて「コロナ渦が蔓延した時は医療現場が逼迫して治験ができず、収束した時には患者数が少なく治験が思うように進まなかった。そういった経験を踏まえて、次の感染症危機に備えるために平時より臨床試験の準備を進めていく」と話した。
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