順天堂大学は、文京区との協働プロジェクトとして、元町ウェルネスパークが1日にオープンしたと発表した。多世代の健康を支える複合施設として、公共と民間が協働で運営し、「100年後の未来の子どもたちにつながる地域の拠点づくり」をテーマに幅広い事業を展開する。

同大は、2019年3月に文京区が行った「旧元町小学校の整備と元町公園との一体的活用事業」の公募型プロポーザルに複数のコンソーシアムの代表事業者として応募し、同年10月に整備・運営候補事業者に選定された。
同事業は、募集時の基本方針にある「歴史の継承」「デザイン意匠の継承」「旧元町小学校の整備と元町公園の一体的活用」に沿って行われ、旧元町小学校の「コの字型」は同パークのロゴマークにも使用されている。東側の建物は元町の歴史を後世に伝えるため、従来の建物を改修して利用した保全施設、西側の建物は既存建物を取り壊し新たに建築した活用施設、近接する元町公園と一体的な屋外空間を形成している。
主な事業の中には、「ヘルスケア開発/起業支援」として、スポトロジーセンター(「健康寿命の延伸」を目指し、認知機能や運動機能などを研究している予防医学の拠点施設)、AIインキュベーションファーム(AIを活用し、地域課題の解決や健康増進活動を行う)、motomachiGAUDI(企業・医療機器業者・医療従事者・区民が協働し新たな医療開発の種を創出するイノベーションスペース)のほか、▽東京都難病相談・支援センター▽歴史展示室▽子育て支援▽防災拠点機能――などを行う。
参画事業者は、文京区、順天堂大、東京ユナイテッドFC、Global Step Academy、エフステージ、グリップセカンド、セリオ。