総合電子部品メーカーの村田製作所は15日、新たな事業機会の開拓および持続的な成長を目指し、今月に米国コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「WONDERSTINE Ventures」を新設したと発表した。CVCはスタートアップ企業への投資を目的とし、今後のイノベーション創出につなげていく。
大きな変化を迎えているエレクトロニクス市場において、同社は“Innovator in Electronics(エレクトロニクスの改革者)”をスローガンに掲げ、これまでスタートアップ企業への投資や協業に力を入れてきたが、今回のCVC機能の設置により、スタートアップ投資の柔軟性を高めるとともに、スタートアップ企業との連携や支援の機動性を向上させることで、これまで以上に急速な市場変化に対応し、同社の競争力強化を図っていく。
同社が中期方針2027における長期への備え領域とている次世代通信/6G、光・半導体、生体エレクトロニクス、環境、ロボティクス、スペースの分野において、従来の延長線上にない新たな変化点を引き起こしうる革新的な技術やアプリケーションに対し、CVCでは今後5年間で、5000万米ドル規模の投資を計画、米国を拠点とし、グローバルな投資を通じた探索活動を推進していく。