H.U.グループホールディングス(HD)は19日、グループの富士レビオ(米国法人)が、血液でアルツハイマー病(AD)の診断補助を行う体外診断用医薬品を米国で承認を取得したと発表した。日本では夏までの承認申請を目指す。ADの確定診断には現在、PET、脳脊髄液(CSF)検査が主に用いられているが費用が高く、侵襲性もある。今回承認された血液検査薬は、患者にとって負担が軽く、検査とそれに続く治療を広く行えるようにする可能性がある。
同検査薬は、血液中のpTau217およびβ‐アミロイド1‐42の比率を測定し、その比率を評価することで脳内アミロイドβの蓄積状態の程度を把握する。β‐アミロイド1‐42は脳内に蓄積しやすいため、蓄積すると漏れ出てくる量が少なくなる。血液中にはさらに微量だが、それを測定する。ADを対象にした血液検査薬は米国で初めて承認された。上市準備が整い次第、近く販売する予定だ。
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